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「関節技」
制作年2018 映像 彫刻 2分7秒 絵画 1分52秒
美術史と武道の歴史的関係を体育会系のしごく・しごかれる関係に置き換えて考察した作品。
日本武道の原型となる講道館柔道と日本近代美術史のルーツはアーネストフェロノサに師事した嘉納治五郎と岡倉天心の2人の人物に始まった。
その後も相互に影響を与えながら発展を続けてきており、特に有名な話として講道館4段を欧州人で初めて取得した柔道家のイヴ・クラインがフランスに帰郷後にその影響からクラインブルーをはじめとした美術史に大きな影響を与えた話がある。
私はクラインブルーの精神に則り、柔道の国際大会などで使用される青い柔道着を着て彫刻や絵画に関節技を受けることで、遠いようで近い日本近代美術史と武道の2つの歴史を再接続させようと試みたのである。
山形芸術界隈◯九 渋谷剛史展 美術のかわいがり稽古
会期 2018年11月16日〜12月16日 会場 Galvanize gallery)
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