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「背負い投げ(慰霊碑)」
制作年2018〜2019 映像 4分40秒
戦争史への関心は、柔道選手の頃に周囲が自衛隊や警察などの国家が関係した職業に就く中で自分たちのいたコミニュティのルーツに関心を持ったことだった。
同じ学校に在籍した遠い先輩の従軍体験記を読んだ時にたまたま、従軍忠魂碑の存在を知り、足を運びながら無意識に忠魂碑に触れては、その歴史との向き合い方についてを考えるようになった。
かって柔道選手の頃に人権という概念も理解できずに他者を傷つけ、あるいは傷つけながら過ごしていた自身の過去と
人権という概念が壊された戦争で散り、それらの忠魂碑に祀られることになった先人たちの感情
傷つけ傷つけあった私と先人たちの歴史の距離、重さを測るべく慰霊碑に背負い投げをかけてみた。
「背負い投げ(曽祖父)」
制作年2018 映像 4分41秒
曽祖父は弘前第八師団に入隊し、日中戦争に派兵され戦死した。祖父も日本軍少年飛行兵出身の人物である。話たことはないが、戦争を知る彼らと私の間には背負った歴史への認識の乖離が存在すると感じる。
生前の曽祖父の手紙を朗読する祖父の音声のもとで、曽祖父の遺影に背負い投げをかける。
背負うことで彼らの持つ歴史の重量を測り、血縁者の理解できない感情を近づけようとと試みたのである。
Reborn-Art Festival 2019 市街地エリア
会期 2019年8月2日〜9月29日 会場 柏屋ビル
山形ビエンナーレ2018 山のような100ものがたり
会期 2018年9月1日〜9月24日 場所 東北芸術工科大学 木工室
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